科学-ノンフィクション-本 : ママでなくてよかったよ―小児がんで逝った8歳 498日間の闘い (朝日文庫)

ママでなくてよかったよ―小児がんで逝った8歳 498日間の闘い (朝日文庫)

¥ 567


生きる事の大切さ - 8歳と言う年齢にもかかわらず、苦しい病と闘い続けたしげくん。どんなにつらいときにもお母さんの事を第一に考え、生き続けようとする姿が目に浮かびました。読んでいると、涙が出て止まりません。どんなにつらい事があっても、最後まであきらめない事が大切であると考えさせられる本です。

生きることと愛 - 壮絶な闘病記。しかし、強烈な生のエネルギーを感じる。不倫を乗り越えて結婚し、子供も授かったものの、そこに待っていたのは夫の理不尽なDVだった。やっとのことで家を飛び出し、夫に悟られないように子供の名前まで改名。やっと落ち着いたかに見えた生活は、息子が小児がんになったことにより、親子二人の闘病生活に変わっていく。小学1年生。まだ6歳。そんなシゲに母親はがんの告知をする。たった二人、一心同体で生きてきた母子だからこそできる告知。そこからシゲは気力を振り絞って治療を続ける。辛い検査が続き、ぐったり疲れきったシゲを見て母親は号泣する。そんなときだった。シゲは点滴につながれた腕を持ち上げ、母親の頭をなでながらこう言うのだ。「ママでなくてよかったよ」自分ががんだと知っていて。読み終えて、何度も何度も自分の娘を抱きしめた。お願いがひとつだけあります。パパよりも長生きしてください。

どんな言葉よりも伝わる命の大切さ。 - 本書は小児ガンにより、僅か八歳で亡くなった少年と、その母の闘病記である。本書には全く飾り気はない。ただシンプルに彼らの感情や症状、苦しみを書き記すのみだ。飾り気のない、そのピュアな手記だからこそ、その重みがひしひしと伝わってくる。タイトルにも書いたとおり、これまで何度となく命の大切さを説かれたが、これほど命の大切さを実感することはない。また、彼らの一生懸命ひたむきに生きている姿は、私自身にも訴えかけるものがある。「彼らのように自分は頑張れているのだろうか?」そうして自問したとき、私はまだ8歳の子供にも勝ててない!頑張らなくては!と奮い立たされる。

ありがとう。 - 「ママがぼくを叩いて気がすむなら、叩けばいい。あざになってもいい。叩いていいよ。好きなだけ叩きな。ぼくはへいきだよ。」    本当に涙が止まりません。8歳の子がこんなにも辛い病気と必死に闘い続け自分に刻々と近づいてくる死に真正面から向き合いどんなに苦しい時でも母の事を思いつづけていた姿にも涙が溢れ出てきます。私も一昨年大好きだった父を癌で亡くし私の固く閉ざされた心が楽になれました。ありがとう、しげちゃん。本当にありがと。

生まれ変わって - わずか8才の子が死を厳粛に受け止め,最後は受け入れる。自らが逝った後の母を心配する。ママが心配で死ねないという。全身の激痛に苦しみながらの1年以上の闘病生活。よく頑張ったねしげくん。短く辛い一生だったけど,ママがたくさんの思い出の詰まったすばらしい本を残してくれた。それを読んだ人たちはみんな感動している。君はすばらしいものを残したんだよ。君の望みどおり,生まれ変わってまた必ずママに会えるよ。著者であるしげママは現在NPOを設立しチャイルドホスピスの設置に向け尽力しておられるとのこと。この本の印税の一部はそれに充てられるようです。「しげくんネット」というサイトで生前のしげくんの写真が見られます。




ママでなくてよかったよ―小児がんで逝った8歳 498日間の闘い (朝日文庫)